【オイカワ ドライフライの視認性 色】
僕のオイカワ ドライフライ フィッシングでは、川面に流れるドライフライが見やすい事はとても重要です。オイカワがフライにバイトするシーンを期待と緊張をもって視認したいからです。
ブラックバスのトップウォーターフィッシングが30年以上も長く続いているのも同じような理由からです。
水面を舞台に魚と対峙するゲーム。
静寂が興奮に変わる瞬間が至福のひととき。
さて、実際のフィールドでは様々な理由で水面のドライフライが見えない場合があります。
僕の場合、見えないフライに対してフライがあるだろう位置のライズで合わせる釣りは好きではありません。また、着水後に適当なタイミングで合わせる釣り方もしたくありません。
そこでフライの位置が着水の瞬間からしっかり把握できている状況が必要になります。ところが以下の理由で僕はフライを見失います。
キャスティング時にフライを見失う。
フライの位置が遠い。
川の流れにフライが揉まれて見失う。
フライの色が背景に馴染んでしまう。
フライが構造的理由で沈みがち。
照度、逆光、流速、強風、視力低下、錯覚。
これらの要因でフライを見失うのですが、”フライ”側で出来る対策がいくつかあります。
今回は【色】について考察しました。
【インジケーターの色】
僕の場合、パラシュートなどのドライフライのポスト材にエアロドライウイングのピンクを多用しています。この色は開けた明るい場所、日陰で暗い場所、流れの速い場所、遅い場所、どこでも視認性が良いのです。
ただ、ずっとピンクで良いかと言うとそうでもありません。朝日を背中から受ける時間の釣りではホワイトのポストの方が見やすく、雰囲気もあります。
エアロドライウイング。
またシナモンも使用頻度が高く、自然の中でピンクがキツいと感じる時や日中などの明るい時間帯では好んで使用します。
(左 エアロドライウイング 右 マシュマロファイバー。マシュマロファイバーの方が長期使用時の縮み、変形が少ない気がします)
逆光時には黒系のポストが良いそうですが僕は何色でも変わらない気がします。
逆光ではない場面で黒いマシュマロファイバーをポストに用いたパラシュートを試した事があります。見えないけど釣れました。が、僕にとっては愉しくないといった感じでした。
他素材のインセクトグリーンをポストに使用したフライを巻いた事がありますが、実際に使用してみると、僕にとっては視認性が悪く、グリーンは違和感しかありませんでした。
また、白泡が目立つエリアではホワイト系のポストは泡かフライか分からなくなるので、避ける必要があります。やはりピンクやオレンジが必要な状況でしょう。
過去に鮎釣りなどで用いる“目印”をポスト材に使用した事がありました。蛍光カラーはたしかに良く見えたのですが、フィールドでは自然の分泌物からかけ離れ過ぎた色に馴染めず(ピンクをキツく感じる理由でもあります)また水分を吸収するようで浮力維持に難があり、以降使用していません。
これらのまとめとして、僕のドライフライのポスト材はインジケーターとしての視認性の観点から色はピンクとホワイト系の2種類のバリエーションが必要となります。
【ハックルの色】
僕のオイカワ ドライ フライ フィッシングではハックルの色も視認性に重きを置いて考慮します。
グリズリーは見やすい。
ホワイトはさらに見やすい。
ブラックは見にくい。
ブラウンは条件で変化する。
僕にはブラックのハックルはほとんど見えません。遠くを流れる黒いハックルのフライが転倒していたりすると、フライを見つける事が困難です。
反対に白のハックルのフライは転倒していても良く見えます。
※ フライの転倒問題は僕のオイカワ ドライフライ フィッシングにおいては永遠の課題です。また後日。
(使い倒してポロポロ。)
(こちらも沢山のオイカワをキャッチしました。エアロドライウイングも耐久性の限界でしょうか)
自分が釣りをしていて飽きないようにハックルの色のバリエーションを確保していますが、基本的には明るい色が僕のオイカワ ドライフライ フィッシングには合っていると思います。
でも、アントを巻く時はブラックのハックルを使用します。
【ボディ材などの色】
視認性の観点では重要視しておりません。
派手なネオンカラーでボディを作る事はないと思います。キラキラ素材も視認性の観点から用いている訳ではないです。
今回は見える【色】について考えました。
フィールドの状況によって見やすい、見にくいが変化する為、いくつかのバリエーションをあらかじめ準備しておくのが一番だと思います。
インジケーターの色で僕のおすすめは、エアロドライウイングのピンクとマシュマロファイバーのシナモンです。
この2種類があれば大丈夫です。